Ashikari亭の与太話

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2011年 12月 22日

久々の能・狂言

先週ですが東京に用事がありまして、そのついでに能・狂言を観ましたので感想をメモ。

【能】絵馬
構成パーツ毎に私の満足度がバラバラだったというか。
勿論、ごく個人的な印象ですが、間狂言、前ツレ>シテ>後ツレ、ワキ>囃子方、地謡・・・みたいな感じでした^_^)

後半は天照大神が登場し、アメノウヅメとタヂカラオとともに天の岩戸の故事を再現して見せるというものですが、天照大神は男神、ほか2体の神様ともに様式化された神遊びのさま。

私がよく能・狂言を観ていたひと昔前からの変化・・・男神・女神の相舞がよく揃うようになってると思いました。
(相舞は個人のやり方や主張を封印しないと揃わないものらしい。序破急をあんまりつけないゆら~っとした舞でした)

野趣に溢れる後シテの神舞はいにしえ人の力強さや素朴さを表しているようで、見応えありました。

【狂言】清水、樋の酒
この家(野村万蔵家)の狂言はあてぶりやオーバーアクションで無理に笑わせに行くことがなく、
基本的な舞歌がとても綺麗ですので私の一番好きな狂言だったりします。

簡素で大きく、的確な身体表現。
マイクもないのに声が前だけでなく、四方にしっかり響く。
・・・この辺は見習いたいと思ってしまいました。

【能】橋弁慶
動き・謡ともこの流儀らしい、内に力が籠もり抑制の効いた舞台でして、
弁慶と牛若丸の五条大橋での大立ち回りが題材とはいえ、ハデさは全くなかったです。
私は闇夜のテロリストという言葉が頭に浮かびました。(期待はずれと言っちゃう人もいると思う)

シテ弁慶の発声はもう少しハラに力のこもった発声を期待したかった(若い人なので発展途上)
薙刀の扱いは大きく、ところどころ身体とひとつになったような妙味があり面白かったです。

能の義経(牛若)は子方が勤める曲が多いのですが、
可憐というにはちと大きく、強い・凛々しい牛若丸を思い浮かべるにはまだちと幼く、難しいキャスティングだったかなと^_^)

【能】六浦
動きの極端に少ない序ノ舞物はここ10年ほど観能から遠ざかっていたせいで、
すっかり耐性がなくなってしまいました(´Д`)

うつらうつらしながら観た記憶では、すっと立った姿形が非常に美しかったなあと。
ただ、シテである楓の精は曲見か深井の面をかける中年以上の女性の姿なのだが、あまりにスラッとしていたので小面の方が似合いそうに見えたこと、
あと、非常にゆったりした序ノ舞とはいえ、もう少しタメと解放の面白さは感じたかったなぁと思いました。

客席は息を詰めるごとく集中して見入ってましたので、おそらくは相当良い舞台だったと思われます。

by ashikari_55honz | 2011-12-22 22:58 | Comments(0)


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